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ミニ情報通信

令和元年度第1回首都圏支部オープン会議が開催されました。

令和元年9月17月(火)午後1時から、「レゴ・ブロック(レゴ シリアスプレイ)を活用した精神・発達障害者向けキャリア・デザイン・ワークショップ体験セミナー」と題して学研ビル多目的ホール(東京都品川区)において標記会議が開催されました。

最初にファシリテーター役の田沼泰輔 首都圏支部長から、あいさつと手法の説明があり、1)レゴ®シリアスプレイ®メソッド(以下「LSP」といいます。)が日本に上陸して10年以上経った、2)「精神・発達障害者のキャリアデザイン−レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したワークショップの可能性について−」と題する事例論文を人材育成学会に提出しており、本日の体験セミナーはそれに基づいている、3)LSPは真剣な学びと遊びを融合させた、コンストラクショニズム(何かを作りながら、学ぶ、考える、創る)に基づく新しい学びのメソッドである、4)世代や上下関係を超えて参加できる利点がある、5)自分の考えを素直に表し、他のメンバーからの意見により多角的な視点から気付きを得るのが最初のステップである、6)キャリアデザインのプロセスである自己理解→環境理解→具体的プランニングに沿って展開される、7)精神・発達障害者で自己表現に課題がある人々に適用できるのではないかと考えている、といった話がありました。

体験セミナーは、参加者3人一組で進められ、まず互いに自己紹介をし、レゴのパーツに触れてみることから始まりました。その後、ファシリテーターが「問い」を提示し、各参加者それぞれが「問い」に沿った作品を組立て、作品のキーワードやストーリーを見出します。次いで参加者同士が作品について質問し合いながら、作品の意味を共有し理解を深めるというのが手順です。体験セミナー全体は、レゴ及びLSPに慣れる段階と、キャリアデザインに結びつける段階で構成され、それぞれにおいて、この手順が繰り返されました。

最後に質疑が行われ、1)企業で十分な時間を確保できない場合があるので、実施に工夫が必要、2)キャリアデザインについて考えるよいきっかけ、機会になるのではないか、3)思いをレゴで形にしなければならないというプレッシャーがハードルになる場合もあるので、それをどのようにクリアすべきか、といった意見交換が行われました。

今回の会議は、LSPという新しい学びの手法を実際に体験できたのみならず、参加者それぞれが自身を振り返り、考えを深める機会ともなり、たいへん有意義なものでした。